本丸跡
現在本丸は公園として整備されていて、2012年に本丸跡の一部が国史跡に指定されました。
仙台城内の建物は惜しくもほとんど残っていません。本丸もその1つですが、現在「本丸跡」として当時の城内の姿を垣間見られる場所となっています。
かつて本丸大広間があった位置に礎石が配され、建物の規模や構造を示しています。
1935年政宗没後300年を記念して「伊達政宗騎馬像」が本丸に建立。現在この本丸は美しく整備された公園として多くの人々に親しまれています。
仙台城見聞館
https://www.city.sendai.jp/shisekichosa/kurashi/manabu/kyoiku/inkai/bunkazai/bunkazai/joseki/annai.html
2006年、仙台城本丸跡にオープンした「仙台城見聞館」。
仙台城の歴史や伊達政宗公にまつわる映像などが展示されていて、100名城スタンプの設置場所となっています。
入館料は無料。こぢんまりとした施設ですが、ここで仙台城の歴史や時代背景を知ることで、その後の城跡散策で理解を深めることができるでしょう。
仙台城跡を訪れる前の情報収集として、是非立ち寄っていただきたいスポットです。
宮城縣護國神社
https://gokokujinja.org/
1904年、仙台城本丸跡に創建された護国神社です。明治維新以後の戦死・戦没者の御霊約56,000余柱を祀っています。
1945年7月の仙台大空襲によって全焼しましたが、1958年に復興しました。
仙台城跡にあるため、伊達政宗とゆかりがあるように感じられるかもしれませんが、関連性はありません。伊達政宗を祀る神社と勘違いして参拝する人が多く、伊達政宗のキャラクターが描かれた痛絵馬が目立っています。現在では、政宗公のシルエットが描かれた絵馬や御朱印を手に入れることができます。
社殿の煌びやかな朱色は目を引き、初詣や七五三等賑わいを見せています。
2007年10月22日には特攻勇士の像(特別攻撃によって戦死した若き特攻隊戦没者に対する慰霊のために制作されたブロンズ像)が建てられました。
伊達政宗公騎馬像
https://www.sentabi.jp/guidebook/attractions/78/
複数ある伊達政宗公騎馬像の中でも、最も有名なのがこちらの像。2022年3月16日に発生した地震で破損し、8ヶ月半修復を経て再び仙台城跡に戻ってきました。
この像の威厳のある姿は、仙台のメインスポットとして多くの観光客を魅了しています。
政宗公騎馬像が立つ本丸跡から、晴れた日は太平洋まで見渡すことができます。さらに、政宗公騎馬像の前に立って仙台の街を見下ろすと、天下取りの野望に燃えた政宗公と同じ視線を味わうことも可能。
毎日日没から23時まで行われているライトアップは、仙台の夜景と共に楽しむことができて圧巻です。
本丸北壁石垣
仙台城跡の名所の1つです。本丸詰門に向って左側を本丸北壁石垣と呼びます。
過去に数度の修復が行われていることがわかっており、直近は2011年の東日本大震災で崩れた部分の修復作業で、2015年3月に完了しました。
本丸北壁石垣は、四角く加工された切石を使用した布積みの石垣です。石垣は城の周囲を囲む防御壁であり、攻撃から城を守る役割を果たしていました。美しい反りを持つ石垣で、最も高い箇所は17mにも達し、その壮大さは見る者を圧倒します。
瑞鳳殿
https://www.zuihoden.com/
仙台城の本丸跡と向かい合う経ヶ峯に位置している「瑞鳳殿」。伊達政宗が眠る霊廟(死者の霊を祀る施設)です。
1636年に70歳で没した伊達政宗は遺骸を経ヶ峯に葬るよう遺言していました。後を継いだ忠宗は政宗の遺言に従い、翌年の1637年に建立したとされています。
1931年、国宝に指定されましたが1945年7月10日の仙台空襲によって1度焼失。1979年に再建され、現在は多くの観光客が訪れる名所となっています。
敷地内には発掘調査の資料を展示する資料館が設けられており、見学等料金は大人570円、高校生410円、小中学生210円です。
大手門脇櫓
http://www.aobayama.jp/area/attractions/wakiyagura.html
大手門脇櫓は、仙台城跡において復元された唯一の建物です。大手門の南側に配置されていて、現在の脇櫓は1967年に木造モルタル漆喰仕上げで再建されたものとなっています。
以前建っていた脇櫓は、1931年に大手門とともに国宝に指定されましたが、1945年の空襲で焼失しました。焼失前の建築年代は残念ながらわかっていません。
中には入れませんが、仙台城跡の有名スポットですので、仙台を訪れる際にはぜひ立ち寄っていただきたい場所です。